これからの建設現場。進む、サポート体制の確立
船越悦二 ふなこしえつじ
常務取締役・1990年入社
一級建築施工管理技士・二級土木施工管理技士
経験を積めば積むほど、面白くなってくる仕事です。
前職は住宅メーカーでしたが、マニュアル通りに増産する時代だったので、スキルアップがしたくて、当社に入りました。おかげで人一倍、経験を積めました。
施工管理業務は、施工計画・工程計画・予算管理・安全管理・品質管理・施工図作成など多岐にわたります。また建築や設備の技術は日々進化しているので、新しい工法が出る度に理解していないと、施工図の作成や外注との打合せが上手くいきません。そういう意味では今も学び続けています。
現場で「見て、描いて、確認して、反省して、修正して、指示を出す」を繰り返すうちに、感覚が磨かれます。「常に発注元の期待以上の仕事をする」と意識しておけば、工期や予算が同じでも、他社より良い仕上がりにする手法が備わってきます。
全員がそう心がけてきたことで、当社は建設マネジメントの監査官からもお褒めの言葉をいただける会社に成長しました。
経験値が増えれば、判断力も確かになります。ですから、長く続けるほど面白くなる仕事だと思います。
複数体制や時短の工夫。全員で補い合える体制に。
建設現場にも働き方改革が行われています。施工管理は昔は孤独な仕事に思えましたが、今は複数の人間で補い合えるようになりました。具体的に言うと、以前は1人体制だった小規模物件も、現在は複数人で担当しています。それで現場の安全や品質を互いに確認しながら、補佐し合うことができます。
複数体制を確立するためには、連携が重要になります。そこでアプリやLINEを利用して、全員が情報を共有し、すぐに指示を出せるようにしています。また、以前は現場の始業前に本社に集まって行っていた会議も、現在は各現場からZoomで行い、ずいぶん時短につながりました。
施工図作成に特化した人材をパート雇用したり、資格をもったシニアを再雇用したりと、施工管理の作業負担を減らす改革が進んできています。
業種柄、一気に変えることは難しいところもありますが、社員が余裕をもって仕事をし、一人一人の適正を伸ばしていく職場環境を目指しています。